あなたは、2004年に映画化された『80デイズ』という
世界を80日間で旅行する映画を観ましたか?
ジャッキー・チェンやアーノルド・シュワルツェネッガー
も出演し、10か国のロケ地と約120億も投じて製作された映画。
これは、古典的冒険小説であり、その名も
「80日間世界一周旅行」がもとになっていて、
こちらを読んでいるかもしれませんね。
はい、その小説を書いた男こそ、本日の主役。
彼は、なんと息を引き取ろうとしたまさにその日
小説の構想が生まれたときのことを
カミングアウト(告白)したのでした。
(※ん?天才でもインスピレーションによる作品だったことは
隠しておきたかったのでしょうか?)
※もしかして、今から映画か小説をご覧になりたい場合は、
ネタばれになるので☆☆☆の間は読まないでください。
☆☆☆
ベルヌファンなら、よく知っているように、
この『80日間世界一周旅行』は、
ロンドンのあるクラブで主人公フォッグが
80日間で世界一周ができるかを賭けをする。
ハラハラドキドキのスリルに満ちた冒険を
繰り広げながら、惜しいかな1日遅れの帰国となった。
はずであったが、
実際は、ギリギリ約束の日の10分前に
見事にクラブへ到着したのであった。
彼はしっかり計算済みだったのである。
西から東へと地球を回れば一日得をするということを。
経度の違いで一日を生み出した
うまいトリックである。
☆☆☆
さて、この小説のインスピレーションは、
2つのヒラメキが利用されている。
1つは、パリのマドレーヌ広場をプラプラ散歩中。
トーマス・クック旅行代理店の新聞広告を読んだとき、
『今日では、80日間あれば世界一周旅行をするのは
たやすいことです』
という一文が目に入る。
これを見た瞬間に、構想が閃(ひらめ)いたという。
もう1つは、次の短編を読んだときに刺激を受けた。
『一週間に3回の日曜日』(エドガー・アラン・ポー)
これは、結婚を望む娘に
「1週間に3度日曜日があるようになるまで
結婚は許さない」
と言い放った頑固爺さんの言葉から始まる。
この小説で、ひねりを利かせた地理的センスを
惜しみなく小説に反映させた。
誰もが何気なく目にする新聞広告の一文を見逃さないばかりか、
インスピレーションを得て、それが世界的に有名な小説になるという
宝石の原石は、かなり身近なところにありそうですね。
そうそう、世界旅をするときは、
1日得するから西から東へまわろうとは決して思わないでください。
1日得するのは、その分体に負担がかかります。
楽に旅するのは、反対の
東から西へまわることです。
確かに、帰国後に時が進んでいるので
損した気持ちになります。
でも、時間って先へ先へと追いかける方が
タイムラグの対応も楽になります。
1日得した分、体調を整えるのに
そのくらいすぐにかかりますので、
世界旅を選べるときは、
東から西周りで動いてみてくださいね。
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